自由になるツール
- 寿秋 横尾
- 7月2日
- 読了時間: 2分
自由に行動するためのツールはなんだろう?と考えた時に真っ先に思い浮かぶのは自転車である。
徒歩では行動範囲がとても狭く、遠くに行こうと思うなら電車に乗らなくてはならない。私にとって公共の移動手段というものに自由はあまり感じられない。それは私の求めている完全なる自由とは随分とかけ離れ、我慢した上での自由となる。それは少々嫌なのである。
車の場合は、遠方に行くには最適であるが、運転中に面白いものを見かけても、交通量の少ない道でもない限り、おいそれと引き返すわけにもいかない。
とは言え私は登山を趣味としているので、その際に車での移動は欠かせないし、運転している時は最高に楽しいものである。また人のいない登山道ではもちろん自由も感じるし、自然の中の孤独というものは実に心地の良いものである。ただ、車で登山に行くとなると、それなりの山にも登りたいし、少々大掛かりとなりそれなりに計画を練らなくてはならない。
行ってしまえば、これ以上に楽しい事はないのだが、計画を練って行くまでが面倒でもある
もっと気軽に気の向くままに行く先も決めずにふらっと出かけるとなると最適解は自転車である。勿論バイクもそうかもしれないが、私はあいにく自動二輪の免許を持っていない。気軽にそこそこ遠くまで行けて、気になる道があれば躊躇なく入る事もでき、良さそうな場所を見つければ駐車場の心配も不要で立ち寄る事も可能な自転車というのは気軽な自由を求める場合は最高の乗り物である。もちろんある程度管理された場所であれば自転車と言えど指定された場所に停めなくてはならないのだが、あいにく私はあまり整備されていない場所を好むのでその心配は殆ど無い。以前は自転車で、檜原村や、奥多摩の方まで良く行ったものだが、自転車を登山口やあるいは山中に隠しそこから山を登ったりもしていた。最近では体力の衰えからそこまで遠方には行かなくなったが、近場の何気ない川のほとりに立ち寄って休むだけでも、最高の自由を感じるものである。

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