不思議な夢
- 寿秋 横尾
- 5月19日
- 読了時間: 3分
更新日:5月20日
不思議な夢というタイトルを付けてはみたものの、特に不思議なことでもないのだが、
現実には存在しない場所が夢に出てくるというのは、ありがちな話かもしれない。
私の夢では、その場所というのがハッキリと特定出来き、尚且つ何度も夢に登場するのである。数か所そういった現実に存在しないが、夢では毎度おなじみの景色というのがあり、その一つの話をしてみたい。東京都日の出町の都道184号線を山に向かって進んで行く、次第に民家もまばらとなり、三澤薬師堂でY字路となる。因みに、都道184号線は三澤薬師堂のY字路を左に進みその僅か先から登山道となっており実質分断都道である。その先は登山道を経由して奥多摩駅側都道184号線に出た後に青梅街道に突き当り終点となる。とは言え当初の計画予定ではどの様なルートで奥多摩駅に出る予定だったのかは定かでないが、実際には登山道で日の出山~御岳山~大楢峠~林道海沢線というルートで奥多摩へ出る事が可能である。話を戻すと、三澤薬師堂のY字路を右へ進むとすぐに、つるつる温泉が見えてくる。その道を更に進むと林道大入線となる(現在はつるつる温泉の先にゲートあり車両は通行不可)大入線の永遠と続く登り坂を進んでいくと次第に景色が開け梅ノ木峠へと出る。梅ノ木峠は十字路プラス登山道となっており実質五叉路である。日の出町~青梅を繋ぐ林道大入線と日の出山方面の登山道、未舗装の林道梅の木線の道が交差する。更に林道梅の木線に沿って登山道が延びている。

今回の夢の話というのは、梅ノ木峠の先から日の出町方面(林道梅ノ木線方面)に進むと広大な幅員の舗装路が数百m程度延びており、その先に廃鉱山がある。(実際にはない夢の話だ)廃鉱山の手前には大きな駐車スペースがあり、灰色のコンクリートに覆われた正面玄関の自動ドアーを抜けると薄暗く湿気を帯びたコンクリート壁に沿って土産屋が立ち並ぶ、行楽地や温泉宿にあるような土産屋ではなく、何とも言い難い不気味な雰囲気を纏っている。土産屋を横目で見ながらコンクリートの壁に沿って進み土産屋が途切れたその先には厳重な鉄の塗装の剥がれかかった黄色い厚い扉があり、その扉の先が廃坑道となっている。重い扉をギシギシと軋ませながら開け廃坑道に入ると、そこはすり鉢状にくり抜かれた巨大なドーム状になっている。だが実際には真っ暗闇で全体の形状は確認出来ない。壁面に沿ってひたすら歩き、時計回りに周回する形で入口へと戻って来るのだが、その道が何とも不気味なのだ。坑道の雰囲気は坑道というよりも、どちらかと言うとダムのキャットウォークに近い。ジメジメと湿気を帯びたコンクリートの壁、数M毎に壁を伝わって地下水が滲み出ている。人一人しか通れない幅のコンクリートの道、手すり代わりの無骨な鉄柵があり、その下は底の見えない奈落の底となっている。明かりはほとんど無く視界は2m先位迄しか見えない。そんな道をひたすら進む、時折見える非常用の赤い灯りがぼんやりと坑内を照らしているのだが、それが不気味さに拍車をかける。他に歩いている人は誰もおらず、何とも不安で心細い道が続く。しかし、夢の中の私はこの場所を何故か気に入っているようで、現実の山仲間を誘って行きたいと常々思っているのだ。廃鉱山の名前も確か夢の中では出てきたのだが、すっかり忘れてしまった。この場所はそれなりの頻度、と言っても過去に3回くらい登場したのだが、あの癖になる不気味さが何とも強烈だった。はて、次はいつこの場所に連れて行ってもらえるものだろうか?
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